2015年1月2日金曜日

TEAC UD-301を使った音の密度測定

さて、2回目です。 → 3回目、UD-301 foobar2000使用できました。

⇒何を伝えたいか分からない内容だったので更新しました。(2016/2/11)


出音の感想を述べてたところで、皆さんの参考にはなりません。
そこで、ちょっと科学的にUD-301のUSB仕様の解析をしてみました。
UD-301を使ったちょっとした実験です。レビューとは関係ないかもしれません。

USB-DACがデジタル信号を受けてアナログ変換する機械だということはご存知の通りですね。

デジタル信号とは「1」と「0」の組み合わせで成り立っています。
8ビットなら1と0の組み合わせが256通り、16ビットなら65536通りです。

バイト=bytes という言葉はご存知でしょうか。1バイト=8ビットです。

さて、一般的なMP3の音源、3分くらいの曲のファイルなら何バイトですか。大体5メガバイトだと思います。メガバイト=1000の1000倍バイトです。つまり5百万バイトです。
(☆正確には1024×1024ですが混乱するのでやめます)

次にハイレゾ音源96KHz、24bitの無圧縮WAVファイルの場合は何バイトでしょう。大体120メガバイトだと思います。1億2千万バイト、MP3の実に24倍のデータ量です。

・MP3=5MB
・96KHz、24bitのWAV=120MB

これをまあ仮に3分ちょうどの曲として1秒あたりのビット数を算出してみましょう。

・MP3=5MB/180秒*8バイト = 233キロビット/秒
・96KHz、24bitのWAV=120MB/180*8 = 5.6メガビット/秒

とこうなります。これを一般に転送レートと呼んでいます。
さて皆さん、この転送レート早いですか、遅いですか。

USBにしてもSPDIF同軸でもLANでも、この速度は遅すぎます。
(USB2.0の規格は480メガビット/秒です。)

つまり音のデータ化において、もともとそんなに情報量は必要ないんです。

では本当にこんなに低い転送レートでデータを送っているのか実際に測定してみましょう。



<測定条件>
・USBデバイスクラスは複合デバイス=EFh
・インターフェイスクラス=Audio(01h)
・To PC及びTo Deviceの2種類のアイソクロナス転送
・プレーヤーは「TEAC HR Audio Player」を使用
・UD-301のアップサンプリングはOFFに設定
・DSFはネイティブ再生モードとする
・音源ファイルはパソコンの内臓SSDに保存
・PC側はマザーボード背面のUSB2.0端子を使用
・USBケーブルはBelkin F3U133-03 Pro Series 90cmを使用

解析ツールでアイソクロナスモードと転送レートを確認します。


 

WAV(非圧縮PCM)44.1KHz,16bit時の最大転送レート
WAV(非圧縮PCM)44.1KHz、16bitの転送レートは2.7Mbit/Sでした。
バルク転送は0バイトでアイソクロナス転送での音声送出が確認出来ました。
WAV 96KHz,24bit時の最大転送レート

次はWAV 96KHz、24bitの転送レートです。約5.9Mbit/Sでした。

WAV 192KHz,24bit時の最大転送レート

次にWAV 192KHz、24bitの転送レートです。約11.7Mbit/Sでした。
ここでようやくUSB1.1のフルスピード規格です。USB2.0の480Mbit/Sには遠く及びません。



DSFファイル2.8MHz時の最大転送レート

次はDSF 2.8MHzです。約5.4Mbit/Sでした。データ密度としてはWAV96KHz,24bit時とほぼ同じになっています。


DSFファイル 5.6MHz時の最大転送レート

最後にDSF 5.6MHzです。約10.8Mbit/Sでした。これはWAV192KHz,24bitより低いデータ密度です

さあ、結果がでました。

WAV 44.1KHz,16bit   2.7Mbit/S
WAV  96KHz、24bit        5.9Mbit/S
WAV 192KHz、24bit   11.7Mbit/S
DSF 2.8MHz        5.4Mbit/S
DSF 5.6MHz        10.8Mbit/S

WAV96KHz,24bitのファイルサイズで算出した転送レートと大体一致しました。
他の形式のファイルでも大体あっているはずです。

こんなに低い転送レートでデータの受け渡しがされているのです。
高価なオーディオ用USBケーブルを使っていてもレートは変わりません。
USB規格のはるか下のこんなに低いレートではデータ欠落率もそうとう低いはずです
(※アイソクロナス転送はデータ欠落補完を行いません)
他のUSB-DACでも結果は同じと推測できます。

ここで注意したいのは 転送レート=解像度 と考えていいのかどうかです。
少なくともMP3はお話にならないほど密度が低いことは分かると思います。
ですが、実際アナログで音を出力するとその差は微妙です。

転送レートが違う以上、アナログ変換された音の解像度は高いということでしょうか。


一応測定が正しかったかどうかを確認しました。
USB接続HDDの転送レートです。
USB3.0仕様の2.5インチ最新モデルを使いました。
ただしツールが3.0仕様ではないのでUSB2.0のポートで調べました。

USB接続ハードディスクの転送レート

縦軸は「Mbyte/S」ですので、お間違えなく。Write側(to Device)で38.4Mbyte/S出ています。これはCrystalDiskMarkの値とほぼ同じです。ビット換算では300Mbit/SですのでUSB2.0規格を十分活用できています。




次回は foobar2000に挑戦です。 → レビュー第3段。



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