エコー電気回路と声の関係について。
カラオケは実際にはマイクとエコーを使います。音楽界では「リバーブ」と言います。
出来ればエコーは練習でも使って下さい。
エコーのかかり方を実感することで自分の発声を直せる可能性があります。
エコー(リバーブ)は残響音のことだと理解している人が多いと思います。
「あっ」と短くマイクに入力してエコーをかけるとその後にも響きが残ります。
それがエコーでしょ。そうじゃないんですか?
正確には違います。
「あーーーーー」と長く発音しているその間もずっとエコー回路は働いています。これがツヤのある声を生んでいるのです。
残響音に聞こえるのはエコーの残りかす「後期残響」です。
実は
エコーの良く効く人と
良く効かない人がいるのです。
良く効かない人はどうしても上手に聞こえません。発音を治す以外にないようです。
声には清音、濁音、母音、子音、拗音、破裂音など音質にかかわる発声方法があります。
濁音(だ、ざ、ぶ、ぎ、etc)
子音(か、た、り、etc)または英語の発音(th,ch,sh)
拗音(しゃ、きょ、ちゃ、etc)
破裂音(ぱ、ぴ、ぷ、ぺ、ぽ)
これら発音形式は音楽的にはディストーション(ひずみ)とエフェクト(特殊効果)になります。
これがプリアンプに入って、エコー電気回路を通るときにエコー効果がでます。
また、整数倍音といって基音からオクターブ高い音がいくつも重なる成分がエコー回路に混ざると非常に神秘的な美しい音になります。
歪み成分や整数倍音が清音(あ、は、や、etc)に混ざる声質のひとはマイクで歌うととてもうまく聞こえます。男性歌手で声帯を一旦つぶしてデビューした人いましたよね。
CDで聞くとすばらしい歌声の女性歌手も素での会話は普通に聞こえますがマイク+リバーブで
十分な声量で「アー」と言っただけですばらしい音声になります。
子音、濁音、拗音、破裂音の発音がうまいひとも同様にうまくきこえます。
大きい声がエコーに倍音を生みます。倍音が豊かな音は残響音の成分が細かくなり、密度が上がります。逆に倍音の少ない軽い音にリバーブをかけるとペラペラな平べったい音になります。
兄貴!のアニメ主題歌の天才歌手 水木一郎さん
ロボットアニメの主題歌は濁音と破裂音のオンパレードです。
マジンガーZの「ぜえええっと」の絶叫がものすごく響いて、迫力があります。
この方の発音コントロールはすごいと思います。またマイク、エコーの特性がよく分かっていらっしゃると感じます。
ためしにカラオケルームで「東京特許許可局」とと強い声でマイクに入力してみてください。すごく響くと思います。(その前に発音出来ないかもしれませんが)
一票宜しくお願い致します。
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