第2段階ー歌手のまねをして一緒に歌う。
(1)今度は歌手と一緒に歌って下さい。徹底的に歌手のものまねをして下さい。
肝は主にリズムの取り方です。
楽譜を見ながら歌ってください。楽譜はきちんとしたものなら歌手はその通り歌っています。(別アレンジの曲なら違うこともありますけど)
当面音程は無視してリズム感を楽譜と歌手の歌の両方から感じ取って下さい。そしてボーカル入りで合わせて歌って歌手の声が聞こえなくなる部分をどんどん増やしていって下さい。
音程とリズムが一致すると不思議と歌手の声が消えます。
(2)小さな声(ボソボソ声)では駄目です。
居住環境が許す範囲で出来るだけ大きな声で歌いましょう。
「小さい声でそっと歌えばうまく聞こえるのになあ」といつも感じている人が多いと思います。うまく歌えていると感じているのは自分だけと思ってください。
小さい声は歌を下手にしてしまいます。
声圧と声質は比例します。大きい声は音声にダイナミクス(SN比)とツヤ(倍音成分)を生みだします。
⇒これが歌唱力の基本です。重要なことです。
このダイナミクスとツヤは音響機器にも好影響を与えます。全体として音質が
良くなるのです。歌手のコンサートに行けばプロの地声の声量に圧倒されると思います。
(アリーナとか近くでないと駄目ですけどね)
オペラ歌手はマイクに頼れませんからもろにダイナミクスを最大限に発揮させて歌います。
自分の声が耳を通って脳に届くとき信号レベルは大きいほうが刺激がつよくなりアドレナリンも放出されてハイな気分になってきます。プロの歌手も自分の歌に酔っているのです。
だからといって声が割れてしまうほど大きい声を出さないで下さい。声帯に傷がついてしまいます。
無理なく出せる範囲の声量で最大限のところを狙ってください。
(3)ボーカル練習にはマイクとヘッドホンを使おう!
自分の声の脳へのフィードバックは強いほど良いというのが私の自論です。
iPodなどでは難しいですがPCのスピーカーやコンポで聞いている人はアンプをもう一台準備してマイクを接続して、自分の声だけをヘッドフォンで聞いて歌ってみてください。
原曲はヘッドフォンの外からなんとか聞こえる程度の音量に設定します。
エコー機能があれば少しだけかけて下さい。これは声の発音方法がエコーに及ぼす影響をある程度把握できるからなんです。
エコーをかけると音程やリズムが取れなくなり下手になるということを耳にしますが、間違いだと私は思っています。
→ 参考 【極意あれこれ エコーと声】
(4)いつでもどこでも0円ヘッドフォン
自分の手を使って正確な音をつかむための方法です。
リンク → 0円ヘッドフォン
聞き耳の後ろ側に手の平を当てて、親指と人差し指を耳の裏側につけたまま前方に耳をつつむようにかぶせます。完全にふさがずに小指が浮くぐらにします。
(5)繰り返そう!
この合わせ歌いを少なくとも50回はやりましょう。!!
1日3回で2週間です。あまり間を空けないほうが良いと思います。
(6)ものまね出来たな、脳内再生もいつでも出来るな、と感じたら第一段階は終了です。
徹底したものまねです。自分らしさなど考えるのはやめましょう。自分らしさなら後から自然と身につきます。
では次の段階に行きましょう。
第三段階 アカペラで訓練する!
一票宜しくお願い致します。
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