2016年2月25日木曜日

Adobe Premiere Elements VS Corel VideoStudioX7Pro 再び

どうも。レアキッドです。

ビデオ編集ソフト比較を再開すっぞ!このぉ!

前回はWindowsUpdateのせいで出鼻をくじかれてしまいました。

筆者はAdobe Premiere Elements13 と Corel VideoStudioX7Pro を2つとも所有してます。

普通は2種類も買いませんわな。

ですが「もっと面白い機能があるに違いない」とか思ってもう1種類買うなんてのは結構あるんじゃないかと。

今回はどちらを買うか迷っている方のためにレビューしたいと思います。
現在はどちらもバージョンが上がっていますがそんなに変わらないはずですので多少のズレはご容赦下さい。



1.Corel VideoStudio Pro  市場価格 X8で22,000円程度

1-1.タイムライン

標準的な仕様です。クリップはタイムライン上でコピーすると別のクリップとして生成されます。個別に文字を変えたり部分的装飾もできます。一方全部同じクリップにしたい場合は一斉変更が面倒になるマイナス面もあります。一方Adobe Premiere Elementsはクリップをコピーすると元のクリップと同一属性を持つようになります。元を変更するとコピーされたクリップが全て変更されます。これはこれで個別にちょっと文字を変えたい場合は不便になります。(これについては後術します)

   メインビデオトラック 1個
   オーバーレイトラック 最大20個
   タイトルトラック 最大2個
   ミュージックトラック 最大3個

テキストはビデオトラック、オーバーレイトラック、タイトルトラック全てに埋め込み可能です。
音声もビデオトラック、オーバーレイともに音声が埋め込めますので最大24の音声が重ねられます。よほどの凝った作りでも目指さないかぎり十分すぎる仕様です。

1-2.テンプレート
VideoStudioの特徴的な部分です。
豊富なテンプレート群があり、BGMも付属してます。この部分だけでも対価として十分だと思います。

   オープニング用 31種類
   本編用      37種類
   エンディング用 33種類
   フルバージョン 26種類
   DVDメニューテンプレート 各種あり


ダウンロード形式でカスタムテンプレートも設定可能です。(そんなに豊富ではないが)
オープニングテンプレートが結構重宝します。


テンプレートはタイムラインにドラッグします。すると各要素にわかれてタイムライン上に展開されます。つまり、元のテンプレートを利用してオリジナルテンプレートが簡単に作成可能ということです。
これが便利なんです。筆者の場合、オープニングだけはVideoStudioを使うことが多いです。

1-3.テキスト

テキストエフェクトは34種類のサンプルが用意されています。これも便利です。オプションタブからエフェクトを1つずつ消していけばただのテキストになりますので連続した同一の文字エフェクトなんかも簡単です。
ただ、「タイトル」と「テキスト」の明確な住み分けが無いんですね。サンプルテキストが「タイトル」で自作したテキストが「テキスト」といった感じ。


色の設定は前色、背景色、枠線、シャドウそれぞれ可能。ワイプ、ズーム、回転などアニメーション機能も豊富です。エフェクトをかけた後、その文字だけビデオとオーバーレイさせ続けたい場合はエフェクトごとコピーして、コピーしたクリップからエフェクト部分を削除すればOKです。

1-4.画像エフェクト

画像エフェクトは78種類用意されています。


実はこれが筆者としては不満な部分です。なんというか中途半端に充実しているんですね。それと効果にメリハリがなくインパクトに欠けます。はっきり言って使えるものが少ないです。

1-5.トランジション

トランジションとはクリップとクリップの間の画像のつなげ方のことです。よく使われるのがクロスフェードですね。前の画像が消えていくのと同時に次の場面が浮かんでくるという。
VideoStudioX7では126種類のトランジションが用意されています。


これは十分評価できます。分かり易いサムネールがいいですね。実際に使った場合の効果もメリハリがあってよく出来ています。トランジョン時間の設定などある程度こまかい調整も出来ます。

1-6.チャプター設定方法

チャプターとはサブタイトルのようなもので、DVDメニューのチャプター選択や場面スキップに使われる機能のこです。


タイムライン上でクリックしてポイントを作成した後に、メニュータブからチャプターポイント設定を開く仕様になっています。ここが使い始めに迷うところですね。全部一括で見やすい点は評価できます。


1-7.ビデオ書き出し

出来上がったビデオをDVDやPC用に書き出す機能です。
いちいち記述しませんがほとんどのビデオコーデックに対応してますので、これは問題ありません。



DVD、BDのメニュー作成も分かりやすく設定できます。
DVDのメニューテンプレートも豊富に用意されています。
先ほどのチャプターポイントを設定しておけば自動でチャプターメニューも生成されます。




不満な点は「ディスク容量が足りない場合の対処法」です。
これが素人には難しい。


エンコードを変更するわけですが、解像度、ビットレート、レンダリングなど専門用語がそこそこ理解していないと最適な画像になりません。
「入りきらないから適当に」でもいいですが、設定によってはより高解像度で入ったのに、、、なんてこともあります。
自動で最適化をしてくれればいいんですがね。X8以降では追加されているかもしれません。



2.Adobe Premiere Elements   14の市場価格 12,000円位


2-1.タイムライン



Premiere Elementsでは2つのトラック概念しかありません。ビデオとサウンドです。特別にナレーショントラックとサウンドトラックが1つずつ付いてますが大きくわけてこの2種類しかないです。
タイムラインへは「プロジェクトのアセット」からドラッグする形をとります。あらかじめアセットを準備しておき、タイムラインへ反映させます。このときテキストは作成した時点で逆にアセット側にテキストアセットとして反映されます。使うときはこのアセットを再びトラックにドラッグするわけです。

初めて使うときにはタイムライン上でコピーしたり編集したりしがちですが、これは基本的に出来ません。タイムライン上でクリップを選択してコピーすると元のクリップと同一属性を持つようになります。元を変更するとコピーされたクリップが全て変更されます。それでは同じようなテキスト属性を持つクリップで文字だけを変えたい場合はどうするのでしょうか。先ほどアセット側にテキストアセットが生成されると述べましたがこれをアセット側でコピーするわけです。こうすると別のアセットとして認識され、文字などが自由に変更可能になります。

作成可能なトラック数は ビデオトラック 最大99個、サウンドトラック 最大99個
とても使い切れない。さすがはAdobeですね。
BGMオーディオもWavファイルとして何種類か付属されています。(種類は多くない)


2-2.テンプレート
 
一切ありません。DVDメニューのみテンプレートが存在します。


2-3.テキスト

Premiere Elementsではタイトルとテキストの住み分けが出来ています。

アクションバー(画面の右下)からタイトルとテキストを選択すると左のようなサムネイルが現れます。

これがタイトル装飾になります。

文字のエフェクトも同時にかかりますので、気にいったタイトルがあればここから選択すればOKです。









一方個別テキストのほうはというと


このように画像と同じくレイヤー調整の扱いになります。大きくテキスト、スタイル、アニメーションの3つの調整が可能です。

 テキストスタイル(フォント、斜め、シャドウ、縁取りなど)

アニメーション(ワイプ、フェード、スピンなど)

作りこみ要素が大きく、慣れないと思ったテキストが表示できないです。ですがビデオへの文字品質は圧倒的にこちらのほうが良いです。文字が映えます。


2-4.画像エフェクト

約400種類のプリセットが用意されています。

画像エフェクトもクリップレイヤー調整の一部として扱われます。
かなり専門的な言葉が多く、始めはとまどうかもしれませんがレイヤー調整に慣れてくるとどれがどのような効果を持つのか分かるようになってきます。
エフェクトの聞き加減は絶妙に良いです。










クリップレイヤー調整は大きく2つ、「調整」と「エフェクト」です。
 ビデオクリップに適用される調整項目

テキスト、ビデオ両方のクリップに適用されるエフェクト項目。
先ほどのエフェクトアイコンを選択するとここにインポートされます。

モーション、不透明度は最初は操作が分からないかもしれませんが慣れてくると短時間で設定できます。かなり複雑なモーションがかけられますがちょっとしたバグも存在していてUIとしては不親切な作りですね。

2-5.トランジション


トランジションとはクリップとクリップの間の画像のつなげ方のことです。よく使われるのがクロスフェードですね。前の画像が消えていくのと同時に次の場面が浮かんでくるという。

Premiere Elements13では105種類のトランジションが用意されています。この機能はVideoStudioと遜色ありません。

ただしこちらのほうがより専門的な作りになっていて、例えばクロスフェードというような分かり易い言葉では記述されていません。

こちらにもサムネイルにアニメーションが表示される(クリックしないと駄目)ので動きは理解しやすいと思います。







2-6.チャプター設定方法

チャプターとはサブタイトルのようなもので、DVDメニューのチャプター選択や場面スキップに使われる機能のこです。


Premiere Elementsの場合は一覧表示が出来ません。1つ1つ左クリックでマーカーを選択して設定します。一覧表示は今後搭載されるとうれしいですね。

2-7.ビデオ書き出し

出来上がったビデオをDVDやPC用に書き出す機能です。
いちいち記述しませんがほとんどのビデオコーデックに対応してますので、これも問題ありません。

DVDメニューもテンプレートが用意されていますので、ここから選べばOKです。Adobeらしく非常に精錬されたメニューデザインになっています。



書き出しはすごく簡単です。



上図の黄色いマーカー部分。「空き容量にコンテンツを合わせる」というチェックがあります。
大きなビデオでもこれ一発です。しかも最適化され、最低限劣化の無いビデオが完成します。




比較まとめです。


<項目>                <お勧め>
タイムラインの扱いやすさ         VideoStudio
動画テンプレート機能                  VideoStudio
テキスト機能                 Premiere Elements
画像エフェクト                    Premiere Elements
トランジション(場面切り替え)      VideoStudio
チャプター設定               VideoStudio
ビデオ書き出し               Premiere Elements

どちらもビデオ編集初心者向けで、それぞれ一長一短があります。プロモーションを簡単に作りたいならVideoStudio、個性的でじっくり編集するならPremiere Elementsといったところでしょうか。
どちらがコストパフォーマンスに優れているかで比べればPremiere Elementsの勝ちじゃないかと個人的には思います。
さあ、ご参考になりましたでしょうか。選ぶのはご自身の判断でどうぞ!
一票宜しくお願い致します。
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